平成29年センター試験物理と化学

わたくし、高校物理・化学家庭教師が本を出版しました。

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平成29年センター試験が実施されました。

なぜか毎年実施日が寒波にみまわれ、受験生は苦労させられるのですが、今年もそうでした。

みなさんつつがなく受験できたでしょうか、成績はどうでしたか?

毎年私が注目しているのが物理の解答の選択肢のディメンション。今年はディメンションを確認することで正解候補が絞れる問題が3問ありました。

第2問のB問4でディメンションが①④B0SN、②⑤B0SN/T、③⑤B0SNTに分かれています。誘導起電力を問う問題ですから、V=-dBS/dtで②⑤が正解候補です(正解は⑤)。

第4問のA問1は①~④がl/g、⑤~⑧が√l/gです。時間を問う問題です。l/gは[m/(m/s2)]=[s2]でルートをとる必要があるので、⑤~⑧に正解があります。

同じく問2は長さを問う問題で①~④がg/v2、⑤~⑧がv2/gにディメンションが分かれています。v2/gは[(m/s)2/(m/s2)]=[m]ですので、⑤から⑧に正解があります。

毎年、基本的な知識事項を問う問題で基本的過ぎておろそかになりがちな範囲の問題があるような気がします。今年は、第1問の問5で上空の気温が高いと、気温差がない場合と比べて音が遠くに届きやすいかどうか、という問題が出題されました。たしかにこれは教科書に出ているのですが、トリビア的に触れているだけだろうとスルーしてしまいそうなところです。教科書をよく読みましょうという警告だと思ってください。

ドップラー効果の波長を求める問題が出ています。ドップラー振動数を求める公式を丸暗記している人が多いと思うのですが、そういう人は波長を求める方法がわからず苦戦したものと思います。拙著『高校物理発想法』に丸暗記に頼らないドップラー効果の問題の解き方を掲載していますので、参考にしてみてください。

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化学で私が気になったのは、第4問の問5界面活性剤に関する問題です。これは要するにせっけんと合成洗剤の性質を問う問題です。せっけんはCa2+やMg2+を多く含む水(硬水)では沈殿をつくって洗浄能力を失うのでした。その弱点を克服するために開発されたのが合成洗剤です。簡単にまとめておきます。

せっけんの長所 微生物によって生分解されやすい環境に優しい洗剤である。

せっけんの短所 ①硬水中では洗浄能力を失う②水溶液が塩基性なため、絹や羊毛を痛める

合成洗剤の長所 ①硬水中でも洗浄能力を失わない②水溶液は中性である(ただしNa2CO3などを添加されたものは塩基性)

合成洗剤の短所 生分解されにくく、環境を汚染する

この問題は塩化カルシウムを加えるとあるので、硬水とせっけん、合成洗剤(硫酸ドデシルナトリウム)の相性を問うているわけです。押さえられていなくて分からなかったかもしれません。せっけんと合成洗剤の問題であることも分からなかった人もいるのでは。

もうセンター試験は済んでしまったことなので、成績勘定を計算するところはして、切り替えるところははっきりと切り替えて、次に進んでください。

 

『高校化学 中和滴定』『高校化学 気体の製法の理論を整理すると』『高校化学 熱化学方程式の問題の解き方』を出版しました。kindle出版です。

 

未知の酸または塩基の濃度を決定する操作を「中和滴定」といいます。中和滴定について高校化学で必要な知識をまとめます。教科書ではあまり取り上げられていないちょっとしたコツも紹介したいと思います。詳しくはこちらを。

 

高校化学でさまざまな気体の製法を学びますが、その理論をあまり整理せずに、雑然と覚えている人が多いような気がします。本書ではそれらをキチンと整理します。

 

高校化学の熱化学方程式の問題は、場当たり的に解くのではなく、整理して系統的に解くべきです。それをまとめました。

わたくし、大阪の家庭教師が高校物理の参考書を出版しました。

タイトルは『高校物理発想法~あやふやな理解を明確に~』です。

『§3 v-t図の考え方』より

「物体の運動を考察する際、v-t図を使うと分かりやすい場合があります。v-t図の用い方は知っている人も多いかと思いますが、ひとつ喚起しておきたいことがあります。v-t図を作図せよ」、という設問があったら、それは、「これ以降の設問でv-t図を利用して解けば簡単に解けますよ」という誘導である場合が多い、ということです。物理の入試問題では、いかに出題者の誘導に乗るか、ということもポイントになってきますので、こういうこともしっかり押さえておきましょう。」

このように受験生が本当に必要としている実践的な知識を載せました。

『§4 「エネルギー保存の法則」「運動量保存の法則」の式をたてる際に注意すること』より

「運動量保存の法則は、「内力だけが働く系では、運動量の和が保存する」というものです。ここで運動量はベクトルですから分解することができます。すると、外力が働いていてもそれが一方向を向いていれば、それに垂直な方向は内力だけが働くことになりますから、その方向の運動量は保存します。したがって運動量保存を使うときは、まず働く力全てを内力と外力に区別し、外力が一方向を向いていないか調べることからはじめます。

教科書に載っている法則をただ覚えているだけではダメです。問題を解くとき具体的にどう使うのかまで理解していなくてはいけません。法則の正しい用い方を明確に説明しました。

他の参考書では書いていないような受験生が本当に必要としている事項満載です。

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