「還元性がある」とは

 

有機化学の分野で、「この化合物は還元性を示す」といった表現があります。
「還元性がある」とは何を指しているのでしょうか。還元性を持たない物質なんてあるのでしょうか。どんな物質でも少しは還元性を示すのではないでしょうか。
例えば、エタノールは酸化されてアセトアルデヒドになります。「酸化された」ということは、還元性を示したということですね。しかしエタノールは還元性を持つとは言いません。
ルールがあるのです。銀鏡反応が陽性な物質を還元性があると言うのです。
エタノールは銀鏡反応を示さないので、多少還元性を有していても「還元性がある」とは言わないのです。

銀鏡反応陽性な有機化合物、つまり還元性のある物質は、構造的には-CHO構造を持つものです。具体的には、アルデヒド、ギ酸、ギ酸エステル(あとシュウ酸)です。

還元性の判断基準として銀鏡反応のほかにフェーリング反応もありますが、ギ酸はフェーリング反応陰性です。

あと、糖類の還元性についても理解しておいた方がよいです。グルコース、フルクトース、スクロースetc。

有機化合物の還元性とは以上のようなことを指しています。

用語の意味を明確に理解しましょう。

 

 

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