どの参考書・問題集を使うか(化学編)

高校物理参考書『高校物理発想法』を出版しました。

詳しくはこちら

前回の物理編につづいて化学編です。

わたしが最も頼りにしている化学の参考書・問題集は駿台の『新理系の化学(上)(下)』『新理系の化学問題100選』です。

(上のみ新版が出ています。近日下も出るのでは)

この書は暗記事項の多い高校化学をいかに整理して論理的・法則的に考えるかという視点で書かれており、学習者を明確に導いてくれます。

高校生には難しいという評価も聞かれますが、わたしは難しいということはわかりにくいということとは違うと思います。例えば、中学の理科の教科書を見ると、難しい説明は省いて簡単に結果だけを書いています。確かに”簡単に”書いてあるのですが、これでは逆に理解は難しいでしょう。きちんとこれが成り立つ理由はこういうことがあるからだと説明されてはじめて理解できるというものです。難しいことは避け、すべて暗記してしまうという”簡単な”勉強法もあるでしょう。それをやりだすと暗記する量はどんどん増えていきますし、すこし応用されるともうついていけないということになります。そもそもより多くの自然現象をより少ない法則で説明するという科学の目的にはまったく反した勉強法です。そんなものはただのうわっつらの受験対策にすぎず勉強でもなんでもありません。・・・長口上になりましたが、わたしのこういう勉強スタイルに応える参考書が『新理系の化学』だったわけです。「難しくてもわかりやすい」、とわたしは思っています。

わたしが現役のとき、なかなか自分に合った化学の参考書が見つからず、高校3年の11月になって『理系の化学』『問題100選』に出会いました(当時は「新」はついてなかった)。これこそ自分の探していたものだと感涙モノでした。受験直前だったのでそこから毎日3時間やり、本番の京大2次試験に間に合わせました。結果は1問間違いでした。満点目指したんだけどね。

石川正明先生の参考書はすべて、高校化学をいかに整理して論理的・法則的に考えるかという視点で書かれており、ほかの参考書もよいと思います。わたしは特に『100選』の問題の厳選ぶりには目を見張ります。これを十分こなしていればどこの大学でも合格圏以上の点を取れるでしょう。

それから網羅的で詳しいのが『化学の新研究』です。

問題集もあります。

これはわたしが現役のときにはなかったものですが、なかなかよいものだと思います。辞書がわりにもなるでしょう。

話はそれますが、皆さんは参考書・問題集を買う時どうしてますか?基本は書店で立ち読みしてみてでしょうか。わたしが現役のときはほとんどそれしかありませんでした。地方の大きな書店がない受験生ははじめから不利でした。今はネットという素晴らしいものがありますね。不平等は解消されていると思います。アマゾンのレビューは参考書を選ぶ時の強力なツールになりますね。自分にあうかどうかかなりの情報です。現役のときにこんなものがあればよかったのにと思います。

異色の参考書を紹介しておきます。

この書は、「体系的」ということを強調していて、”化学計算原理”「化学変化の前後における、不変の化学量をとらえ等式化する」から導かれる8つの化学基礎公式と8つの化学反応公式で、理論化学の問題を体系的に解く、としています。化学の問題を解いていて、なぜこのような式を使うのか、解答をみても理由がよくわからない、という人は一度ひも解いてみるとよいかもしれません。ただもうある程度化学の解き方が身についてしまっている人には向かないと思います。とにかく他の参考書と比べて異色なので、そういう前提を理解したうえで手にしてみてください。

あと、化学は溶液や沈殿の色などヴィジュアル要素が強いので写真を多く載せた図録があると良いと思います。

この手のモノはおそらく学校で買わされていると思います。

入門向けでわかりやすいのが

受験生が必要としている知識をズバリ指摘していて、入門書としては定評があります。最初はこれとセミナー、リードαなどの教科書傍用問題集をやるとよいと思います。

以下のような書も参考にしてください。

 

『高校化学 中和滴定』『高校化学 気体の製法の理論を整理すると』『高校化学 熱化学方程式の問題の解き方』を出版しました。kindle出版です。

未知の酸または塩基の濃度を決定する操作を「中和滴定」といいます。中和滴定について高校化学で必要な知識をまとめます。教科書ではあまり取り上げられていないちょっとしたコツも紹介したいと思います。詳しくはこちらを。

高校化学でさまざまな気体の製法を学びますが、その理論をあまり整理せずに、雑然と覚えている人が多いような気がします。本書ではそれらをキチンと整理します。

高校化学の熱化学方程式の問題は、場当たり的に解くのではなく、整理して系統的に解くべきです。それをまとめました。

わたくし、大阪の家庭教師が高校物理の参考書を出版しました。

タイトルは『高校物理発想法~あやふやな理解を明確に~』です。

『§3 v-t図の考え方』より

「物体の運動を考察する際、v-t図を使うと分かりやすい場合があります。v-t図の用い方は知っている人も多いかと思いますが、ひとつ喚起しておきたいことがあります。v-t図を作図せよ」、という設問があったら、それは、「これ以降の設問でv-t図を利用して解けば簡単に解けますよ」という誘導である場合が多い、ということです。物理の入試問題では、いかに出題者の誘導に乗るか、ということもポイントになってきますので、こういうこともしっかり押さえておきましょう。」

このように受験生が本当に必要としている実践的な知識を載せました。

『§4 「エネルギー保存の法則」「運動量保存の法則」の式をたてる際に注意すること』より

「運動量保存の法則は、「内力だけが働く系では、運動量の和が保存する」というものです。ここで運動量はベクトルですから分解することができます。すると、外力が働いていてもそれが一方向を向いていれば、それに垂直な方向は内力だけが働くことになりますから、その方向の運動量は保存します。したがって運動量保存を使うときは、まず働く力全てを内力と外力に区別し、外力が一方向を向いていないか調べることからはじめます。

教科書に載っている法則をただ覚えているだけではダメです。問題を解くとき具体的にどう使うのかまで理解していなくてはいけません。法則の正しい用い方を明確に説明しました。

他の参考書では書いていないような受験生が本当に必要としている事項満載です。

詳しくはこちらをどうぞ

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