図や具体例をどんどん使おう

高校物理参考書『高校物理発想法』を出版しました。

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以前、中学生を教えたことがあって、その時、こんなことがありました。

問題を解かせていたら、図を描いて解きはじめました。よしよし、と見ていたら、その生徒が恥ずかしそうに「図描かなわかれへんねん・・・」と言ったのです。ちょっと驚きでした。おいおい、むしろ図は描いたほうがいいんだよ。描かなくちゃ。

どうやら勉強が苦手な子は、学校の勉強というものは、天下りの解き方が定められていて、それに寸分違わず従って、順番どおりに解かなくてはならないのだ、と思っているようです。

違いますよ。問題を解く場合、図を描いたり、具体例を考えたりして、イメージをつかみ、それからいろんな角度からああでもないこうでもないと眺めてみて、最後にこうすればいいんだ、と答えにたどり着くのです。解く過程で回り道をしたり、時には全然関係ないことまで考えてみたりすることもあります。その過程は解答には現れませんが、そういう過程こそが重要で、そこで力がつきます。

簡単な例を挙げてみます。「xキロメートルの道のりを時速yキロメートルで進んだとき要する時間を求めよ」という問題を考えます。数字ならわかるんだけど、xやyが出てくるととたんにわからなくなるという中学生が多いです。そういう時は具体例を考えればいいのです。10キロメートルの道のりを、時速5キロメートルで進んだとしたら、10割る5で2時間だなと。道のり(10)割る時速(5)が時間だったのだから、同じように道のりx割る時速yが時間だなと推測するのです。問題用紙の隅などに「道のり(10)割る時速(5)が時間(2)」と実際に書いて解けば分かりやすいでしょう。今のは簡単な例ですが、高校数学で出てくる「類推」という概念も今の例と同様です。つまり、簡単な例、分かる例を考えてみて、類似した他の事例を推測してみる、ということです。

勉強が苦手な子は、勉強というものは規則どおりに解くものだと思い込んでいるらしく、自分で工夫して考えてみるという発想が少ないようです。そういう子には、図を描いたり、具体例を考えてみたりして、身近にイメージできるようにして解くんだよ、と工夫するということ、またその工夫の仕方を教えてあげなくてはいけないと思います。

図や具体例を積極的に取り入れて問題を解きましょう。

 

『高校化学 中和滴定』『高校化学 気体の製法の理論を整理すると』『高校化学 熱化学方程式の問題の解き方』を出版しました。kindle出版です。

未知の酸または塩基の濃度を決定する操作を「中和滴定」といいます。中和滴定について高校化学で必要な知識をまとめます。教科書ではあまり取り上げられていないちょっとしたコツも紹介したいと思います。詳しくはこちらを。

高校化学でさまざまな気体の製法を学びますが、その理論をあまり整理せずに、雑然と覚えている人が多いような気がします。本書ではそれらをキチンと整理します。

高校化学の熱化学方程式の問題は、場当たり的に解くのではなく、整理して系統的に解くべきです。それをまとめました。

わたくし、大阪の家庭教師が高校物理の参考書を出版しました。

タイトルは『高校物理発想法~あやふやな理解を明確に~』です。

『§3 v-t図の考え方』より

「物体の運動を考察する際、v-t図を使うと分かりやすい場合があります。v-t図の用い方は知っている人も多いかと思いますが、ひとつ喚起しておきたいことがあります。v-t図を作図せよ」、という設問があったら、それは、「これ以降の設問でv-t図を利用して解けば簡単に解けますよ」という誘導である場合が多い、ということです。物理の入試問題では、いかに出題者の誘導に乗るか、ということもポイントになってきますので、こういうこともしっかり押さえておきましょう。」

このように受験生が本当に必要としている実践的な知識を載せました。

『§4 「エネルギー保存の法則」「運動量保存の法則」の式をたてる際に注意すること』より

「運動量保存の法則は、「内力だけが働く系では、運動量の和が保存する」というものです。ここで運動量はベクトルですから分解することができます。すると、外力が働いていてもそれが一方向を向いていれば、それに垂直な方向は内力だけが働くことになりますから、その方向の運動量は保存します。したがって運動量保存を使うときは、まず働く力全てを内力と外力に区別し、外力が一方向を向いていないか調べることからはじめます。

教科書に載っている法則をただ覚えているだけではダメです。問題を解くとき具体的にどう使うのかまで理解していなくてはいけません。法則の正しい用い方を明確に説明しました。

他の参考書では書いていないような受験生が本当に必要としている事項満載です。

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